生活習慣病
生活習慣病とは、食事や休養をはじめ飲酒や喫煙、運動などといった日常の生活習慣によって引き起こされる病気のことです。主に挙げられる病気は、
- 動脈硬化症
- 糖尿病
- 高血圧症
- 脂質異常症
などです。これらの病気は日本人にとっても関わりの深いものであるため、日頃からしっかりと気をつけておくことが重要となります。
日常生活が不規則で乱れてしまうと、様々な病気にまで発展してしまう恐れがあります。食べ過ぎてしまうと糖尿病になってしまう確率が高くなり、睡眠不足の状態が続くと高血圧になる場合も多いです。これらの病気は必ずしもそれぞれの要因が直接的に結びつくというわけではなく、いくつかの要因が複雑に絡み合って発症するというケースがほとんどです。個人の生活習慣だけでなく、自分の家系に高血圧や糖尿病などの病気を患っている人がいる場合は、生活習慣病を発症する確率が上がるというデータもあります。最初の段階では目立った症状が出ないので見落としがちですが、放置してしまうと重大な病気に発展してしまうこともあるので注意が必要です。
日本人の死因
戦後の日本人の死亡原因は、1950年代の1位から10位までを見てみると食糧状態が悪かった事もあり、1位が結核で、上位に腎炎や新生児固有疾患など栄養や食料状態が起因の死因が多くありました。高度経済成長を経て1985年以降になると、1位は悪性新生物、他に心疾患と脳血管疾患の3つが上位3位を占める最近の傾向が続いています。
2018年の日本人の死因は、1位から悪性新生物、心疾患、脳血管疾患と続きます。4位は天寿を全うした老衰が入り、5位が老年に多い肺炎がランクインされてます。6位は交通事故などの不慮の事故が入り、7位は飲食が肺に入って起こる誤嚥性肺炎が入っています。8位は腎臓病などの腎不全で、9位は自殺で、10位には脳出血などが起因の血管性等の認知症がランクインされてます。
日本人の死因は男女でも違いがあり、男性の8位に慢性閉塞性肺疾患(COPD)が入ってます。慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、タバコの喫煙が原因で起こる肺気腫や慢性気管支炎などの総称です。男性の喫煙者の方が女性よりも多いためです。また女性の死因3位が老衰で、男性が5位なのは平均寿命の差が要因です。女性の死因9位に血管性等の認知症が入り、10位にアルツハイマー病が入っているのも、男性よりも長寿なのが原因だと考えられます。女性の死因の10位までに自殺が入っていないのに、男性は9位にランクインされている事も男女で違いがあります。